横浜市は横浜みなとみらいホールの建築改修工事の施工予定者を鹿島・NB建設・石井建設工業JVに決めた。6月19日のWTO一般競争入札(簡易型総合評価方式)に29億8800万円で応札するなどした同JVを落札者とし、7月8日付で仮契約を結んだ。9月16日の市会本会議(第3回市会定例会)での契約案議決と本契約締結を経て着工し、2022年7月29日までに完了させる。
横浜みなとみらいホール(西区みなとみらい2丁目)は「クイーンズスクエア横浜」を建設する中で設けたクラシック音楽専用ホール。鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ1万8688平方bの建物に、パイプオルガンを備えた大ホール(2020席)や小ホール(440席)、リハーサル室、レセプションルームなどを配している。1997年6月に完成した。
約73億円をかけて、天井の脱落対策や設備の更新、施設内の段差解消といった各種改修工事を実施する。
建築改修工事は▽天井脱落対策▽大ホール客席撤去・復旧▽小ホール客席撤去・更新▽トイレ改修―などが内容。事後公表の税抜き予定価格31億3200万円、同調査基準価格29億7540万円(設定率95%)で、入札に唯一参加した鹿島JVの落札率は95・4%だった。また、条件を満たさぬ1JVを入札に参加させなかった。
市はこれに続き、空調設備改修工事の条件付き一般競争入札(簡易公募型総合評価方式)を7月7日に公告。8月25日の開札で施工予定者を決めて仮契約を結び、年末の第4回市会定例会に契約案を付議する見通しだ。
提供:建通新聞社