大阪市は、難波宮跡公園北部ブロックの整備に向け、利活用内容を提案、実行する意向がある法人または法人グループを対象とするマーケット・サウンディング(市場調査)に着手する。参加申請書や提案概要書を9月4日まで受け付け、9月7〜18日にヒアリングを実施。秋ごろにヒアリング結果を公表する予定だ。北部ブロックについてはこれまで2度のサウンディング調査を実施したが、今回は北部ブロック整備事業提案の他、南部ブロックのソフト事業提案も含めて募る。
難波宮跡公園は、大阪市中央区法円坂の一帯にある全体面積約11・2fの史跡公園。西部約1・2f(一部公園開設済み)、北部約2・3f、南部約7・7fの3ブロックで構成し、段階的に整備を進めている。
今回の提案対象となるのは、北部ブロックの約2・3fと南部ブロックの約7・7f(ソフト事業提案)。北部ブロックのうち、比較的制限の少ない西側を提案必須区域とし、「民活施設の整備」と「園地整備」の両方について提案を求める。一部史跡区域を含む南側については任意提案区域としている。
提案可能な施設例としては、▽大阪城公園や難波宮跡を展望できるテラスカフェ▽ガイドツアーの拠点▽案内所▽売店▽駐車場―など。逆に提案不可の施設として野球場や陸上競技場などのスポーツ施設などを挙げている。
所在地は大阪市中央区馬場町。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)。
前回実施したサウンディング調査には、建設業や不動産開発業、資材の製造販売業、指定管理受託者など6者が参加。民活施設に関しては、飲食店、物販店、スポーツ施設、駐車場などの提案があった。
園地に関しては、芝生広場、エントランス、植栽、水景施設などの提案、情報案内機の関しては歴史発信施設を整備することなどの提案があった。
提供:建通新聞社