3日からの大雨に起因する九州豪雨の災害支援活動を行うため、富山県建設業協会の会員企業5社12名が7日夜、九州地方整備局九州技術事務所(福岡県久留米市)に向けて緊急出動した。
広域的な防災体制を強化するため、北陸地方整備局北陸技術事務所と同協会が11(平成23)年6月に締結した、「災害時における富山防災センター所管の災害対策用機械の出動管理業務に関する協定」に基づき出動したもの。
7日に同局北陸技術事務所から、県建設業協会に対し出動要請があり、事前に契約を交わしている会員企業25社(5ブロック)の中から、担当月であるEブロック(府録組、北陸ハイウェイ建設、梅本建設工業、今村組、干場建設)の5社12人が集結した。
午後7時から、富山市水橋入江地内の富山防災センター(北陸技術事務所富山出張所)で事前の打ち合わせを行い、北陸技術事務所の室井勇人富山出張所長から目的地や工程、現地での注意事項などを説明。参加者で内容を確認した後、今回出動する排水ポンプ車2台、照明車2台の運行前点検を実施した。
出発式では室井出張所長が、「安全第一で災害支援活動をお願いしたい」と激励。これに対して、リーダーを務める府録組の今井賢氏が、「九州では大変な災害になっている。少しでも力になれるよう頑張りたい」と決意を述べた。
一行は午後8時ごろに富山を出発。九州技術事務所に到着後、福岡県大牟田市内で被害拡大防止に向けた災害支援活動として、排水ポンプ車と照明車の運用に従事し、14日に帰還する予定。
なお、7日には、新潟防災センターからも排水ポンプ車、照明車各1台が出動。同じく災害協定を結んでいる、新潟県建設業協会の加賀田組、丸運建設の社員計8名が現地へ向かった。