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建設新聞社(長崎)
2020/07/08

【長崎】老朽化進む農業大学校学生寮、県が整備

一般競争で設計業務 2者JV
   新築移転と改修、新年度に工事着手

県は、県立農業大学校(諫早市小船越町)の学生寮を移転新築するとともに、既存棟を改修する計画だ。2020年度当初予算に1億1478万円を計上。新築工事と改修工事に伴う設計費、地質調査費などを盛り込んだ。これに伴い、制限付一般競争入札(事後審査型)で設計業務を公告。共同企業体の構成員数を2者JVとした。建設新聞社の取材に対し県農業経営課は、2021年度に建設工事に着手。23年度の完成、供用開始を目指すとした。
 移転場所は、県有地である長崎県農協研修所の跡地(諫早市貝津町2779)。新築工事に関しては、構造と階数を基本設計時点で決定するが、延べ床面積については2650平方bを予定。改修工事の部分は鉄筋コンクリート造3階建てで、改修面積は1067・54平方bとなる見込みだ。県立農業大学校学生寮
 新築工事および改修工事の設計業務は、制限付一般競争入札(事後審査型)で公告。共同企業体の構成員数は2者JVで、履行期間は21年4月30日となっている。参加申込書等の提出期限は7月20日まで。入札書等の提出は21日から27日までで、翌28日の午前中に開札。落札候補者決定通知の日の翌日から起算して3日以内に落札者を決める。
農業大学校とそれに付属する寮は、築後50年以上が経過し老朽化が著しい。農業大学校校舎等を含め全体計画が必要だが、財源の確保が最大の課題著なっている。このような状況を踏まえ県は、学生の安全確保が第一との観点から、学生寮を優先して整備することとした。具体的な時期は未定だが県は今後、老朽化が進む農業大学校本校も含め整備を検討していく方針だ。

本校含む整備計画
県が今後個別検討

県議会農水経済委員会の中で県側は委員の質問に対し、「全体計画については、まだ財源のめどが立っていないため、なかなか進捗していないが、できるところからやっていきたいと考えている」などと回答した。ksrogo