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　県総合企画部水政課は「水道広域化推進プラン策定支援業務委託」の企画提案の審査結果を公表した。２件の応募があり、今月２日の選考委員会で、受託候補者に日水コン（千葉事務所・千葉市中央区本千葉町７―11）を選定した。県内水道事業体の統合・広域連携の効果や進め方を示す「水道広域化推進プラン」の策定にあたり、必要な調査・分析を行い、プランの策定を支援する。業務委託期間は２０２２年３月15日まで。委託料の上限は５７００万円（消費税込み）。
　同業務は、厚生労働省の「水道広域化推進プラン策定マニュアル」を参考に、県内水道事業者等の現状分析及び将来予測を行うとともに、マニュアルに基づく広域化の類型に応じた将来予測についてシミュレーションを実施し、各地域の実情を踏まえた統合等の具体的な枠組みや広域化の進め方などを示す「水道広域化推進プラン」の策定支援を行う。
　主な業務内容は▽水道事業に係る基本情報等の収集・整理▽水道事業者等の現状整理▽水道事業者等の将来予測▽広域化のパターンごとの将来見通しのシミュレーションと広域化の効果の算出▽広域化の実現に向けた検討・協議手順及びスケジュールの提示▽市町村等との意見交換の運営支援――など。
　社会的条件や施設状況、経営指標について、現状を分析した上で、今後の人口減少や更新需要の増大等を反映し、県内の水道事業者等が現在の経営形態のまま事業を継続した場合の将来予測を行い、千葉県版水道ビジョンで示すブロックを基に、広域化のパターンごとの将来見通しのシミュレーションを比較検討し、広域化の効果を算出する。事業者等の将来予測の推計期間は19年から58年までの40年間とする。
　広域化のパターンの設定について、これまでに同種の検討を行っている印旛・東総・九十九里・南房総ブロックは、検討結果を活用し、さまざまな広域化のシミュレーションを実施。これまでに検討を行っていない北千葉・香取ブロックは、地域全体の広域化のパターンごとにシミュレーションを実施。同様の京葉ブロックは、現在行われている地域全体の水道事業の在り方に係る会議における内容を踏まえ、広域化のパターンごとにシミュレーションを行う。また君津ブロックは、ブロック内の水道事業体が19年４月に「かずさ水道広域連合企業団」として統合し、統合に係る基本計画で19年度から20年間の将来推計を行っているため、シミュレーションから除くこととする。
　これらの検討結果について市町村と意見交換などを行う。