新潟県企業局施設課は、胎内第一発電所大規模改良事業に係る主要機器更新工事について、WTO(世界貿易機関)適用にする方針を固めた。9月に公告したい考え。
当初、19年度末に制限付き一般競争入札で公告する予定だったが、その後、積算作業を進める中でWTO対象に変更。
胎内第一発電所は胎内川水系の胎内川上流に建設され、62年10月に運転開始。計画によると、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、発電所の水車発電機および附帯電気・機械設備製作・据付など全面更新を図っていく。今後、国へのFIT申請を経て、認定される見通しだ。場所は胎内市下荒沢地内。工期は主要機器更新が約54カ月を見込んでいる。また、引き続き土木改修工事を20年内に制限付き一般競争入札で公告し、工期は約37カ月を予定。実施設計はニュージェックが担当。
19年度予算には継続費79億8517万円を設定し、期間は24年度までの6カ年。
胎内第一発電所は最大出力が1万1000kW、常時2200kW。使用水量は最大8・0立方メートル/秒、常時2・16立方メートル。形式はダム水路式、調整池式。管理および運転は県発電管理センター(村上市坂町)。また、胎内第一発電所の上流には奥胎内ダムが竣工したほか、胎内第四発電所が建設中。