トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2020/07/06

【群馬】県桐生土木事務所の20年度砂防堰堤整備事業

県桐生土木事務所は2020年度、砂防堰堤整備事業として桐生市、みどり市内の14カ所で堰堤工事を予定している。新規着工は、桐生市内を流れる下室ノ手四ノ沢と深山沢の2カ所で、指名競争による入札を予定。用地取得の進捗状況を考慮して発注時期を検討する。桐生市内で事業費が最大となるのは、東ノ沢および牛窪沢。いずれも10〜11月に指名競争入札を行う。みどり市内は、房川と寺ノ沢で9月までに指名通知する。
下室ノ手四ノ沢は川内町5丁目地内にあり、20年度から堰堤整備と工事用道路の開設を進める。堰堤は透過型1基で堤高6m、堤頂長39m、天端幅2・7mの規模。幅員3mの工事用道路は、約195mで計画している。堰堤の完成後は管理用道路として使用する。詳細設計は、冨永調査事務所(高崎市)が作成した。
深山沢は梅田町1丁目地内を流れる。20年度に透過型堰堤1基と現場への進入路工事を開始する。堰堤は堤高9m、堤頂長39m、天端幅3m。管理用道路に転用する現場への進入路は延長240m、幅員3mを予定している。詳細設計は都市開発設計(前橋市)がまとめた。
東ノ入沢は菱町2丁目での施工となる。20年度は堤高11・5m、堤頂長92m、天端幅2・6mの透過型堰堤1基の建設工事に着手する。21年度の完成を目標に工事を進める。
堰堤の完成後、下流側にある黒川砂防堰堤の堤頂部について、かさ上げへ取り掛かる。かさ上げの高さは3・0m、堤長99・7m、コンクリートボリューム650立方mを予定し、22年度の完了を目指す。詳細設計はオウギ工設(前橋市)がまとめた。
牛窪沢は、20年度に梅田町1丁目地内で堰堤1基を整備。透過型堰堤とし、規模は堤高4・5m、堤頂長37m、天端幅2・7mの計画。工事用道路は延長50m、幅員5mで開設する。堰堤の整備後は、管理用道路として用いる。21年度の事業完了を予定。現在、19年度に発注した建設予定地を通る市道の付け替え工事を進めている。詳細設計は、三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が作成した。
房川は東町荻原地内にあり、透過型の第2堰堤を整備する。20年度は右岸側を施工するほか、鋼製スリットを設ける。左岸側は新井土木(みどり市)が工事を進めている。
合わせて、同河川の右岸側を通る林道高橋深ぐな線を付け替える。対象は197m区間となり、幅員4mで整備。年度内に一部区間の工事へ着手する。施工延長や入札時期の検討を進めている。
下流側にある第1堰堤は、すでに完成しており全体で、22年度の事業完了を目指す。詳細設計業務は、三陽技術コンサルタンツが担当した。
寺ノ沢は東町花輪地内で不透過型堰堤1基の整備を進めている。22年度の完成に向け20年度は、本堤に鋼製スリットを設置する。合わせて、延長約40mで帯工3基による取り付け護岸工を行う。
本堤は堤高10・1m、堤頂長33m、天端幅2・68mの規模。詳細設計は開発技術(前橋市)が担当した。
このほか、20年度に堰堤の整備工事を行う沢は、桐生市では◇青木沢(川内町1丁目)◇入道久保沢(梅田町2丁目)◇堂尻沢(黒保根町水沼)◇鍛冶ヶ入沢(広沢町6丁目)―の4渓流。みどり市内は◇中井沢(東町荻原)◇童神沢(東町花輪)◇堀田川(東町座間)◇中曽根沢(大間々町浅原)―の4渓流となっている。