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建設経済新聞社
2020/07/06

【京都】京都御苑の拾翠亭保存修復 庭園等も含め約2・1億円

 環境省は、京都市上京区の京都御苑内の九條家遺構「拾翠亭」の保存修復とともに、公家文化の伝承・体験施設としての機能強化を計画している。事業には国際観光旅客税を活用する。
 京都御苑内の南西部分に位置する拾翠亭は、前回修理から20年余りが経過し、特に屋根、外壁等で損傷・剥離がみられることから、柿葺及び杉皮葺の葺替、聚楽壁の塗替など、これらの保存修復を図る。あわせて、九條池及びその周辺の樹木等の風通しを良くするため剪定等を行うほか、高倉橋の保存修復(高欄(木部)の新調)、東方池辺や高倉橋袂の修景により庭園空間を整備する計画。
 対象施設は、拾翠亭(建築面積103・4u)、四阿(建築面積4・0u)、外構門及び塀、拾翠亭庭園(約0・2f)・九條池周辺(約0・2f)、高倉橋。
 予定工費は、拾翠亭が約1億4000万円、庭園が約3000万円、高倉橋が約4000万円の計約2億1000万円を想定する。
 環境省自然環境局京都御苑管理事務所は、設計業務を7月22日に開札し、担当業者を決める。履行期間は令和3年1月29日まで。
 建設工期は令和3年3月から令和4年2月までの約12ヵ月を見込む。