最高裁判所(事務総務局・東京都千代田区)は、計画中の「大津地家裁彦根支部庁舎新営工事」について、現在その設計業務をあい設計(広島市東区)で進めている。設計の完了は来年2月12日。工事発注については流動的だが、早ければ設計完了後の今年度末(来年3月末日)までに行われる模様だ。
現在の大津地家裁彦根支部庁舎(彦根市金亀町5―50)は、彦根城のお堀沿いの敷地約6308平方b内に建ち、昭和39年の竣工以来すでに50年以上が経過。規模はRC造2階建、延1132平方b。耐震面や手狭さ等から現地での改築ではなく、JR彦根駅にも近く交通の利便性等が良い彦根駅東土地区画整理事業地内に、新たな建設用地を確保して移転新築する方向で、昨年末に設計事務所を決定、現在は設計業務を進めている段階。
新庁舎は、彦根市駅東町1―13の彦根駅東土地区画整理事業内の一画、敷地面積2841平方b内にRC造3階建、延1889平方b規模で建設。既存庁舎については、解体・撤去する計画で、彦根城の文化財区域での作業となるため、解体に際しては彦根市の文化財課など関係機関との調整等を図りながら設計業務を取りまとめていく。
新庁舎は来庁者や職員などの利用者にとって安全で使い勝手の良い施設となるためのユニバーサルデザインを採用したものとなる見通し。
なお、最高裁の発注基準では建築一式は▽6億円以上=Aランク、▽2億円〜6億円=Bランク、▽3000万円〜2億円=Cランク、▽3000万円未満=Dランク―以上となっていることから今回の新営工事はBランクでの入札が予想される。
提供:滋賀産業新聞