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南牧村は２０１９年10月の台風19号で被災した村道大上線と村道羽沢桧沢線で、復旧工事に取り掛かる。大上線は３、４工区の２カ所で発注時期を検討中。羽沢桧沢線は１、２工区を対象に８月ごろ指名競争入札により発注する。当初予算で工事費２億１１００万円を確保。これまでに大上線２工区を発注、小井土建設（下仁田町）が受注している。
大上線の３、４工区復旧工事は、現場に向かうために使用する主要地方道下仁田臼田線が台風19号により路肩が崩落し、大型車両の通行が困難なため、県による同線復旧の進捗を踏まえ工事発注する。工事費２億１１００万円は国庫補助事業分と20年度に災害が発生した場合に備える村単独事業分から構成される。なお、大上線２工区の落札額は７２０万円。
最も被災規模が大きいのは、熊倉船久保地内の大上線３工区。延長１００ｍにわたり被害を受けた。復旧内容は◇盛土工＝Ｖ５７２９・７立方ｍ◇舗装工＝Ａ３５８�u◇ガードレール工＝Ｌ１５３ｍ◇Ｌ型側溝工（３００�o）＝Ｌ１０４ｍ―。舗装工は◇下層路盤工＝再生砕石40、ｔ36�p◇上層路盤工＝粒度調整砕石30、ｔ８�p◇表層工＝密粒度アスコン13（改質�T）、ｔ４�p―で仕上げる。測量設計は技研コンサル（前橋市）がまとめた。
このほかの復旧工事概要は次のとおり。
【大上線４工区】
熊倉船久保地内の延長１６６ｍで被災した。２４４５立方ｍの盛土工をメインに、４２９�uの舗装工や延長１０１ｍでＬ型側溝工を実施する。舗装構成は３工区と同様。ガードレール設置工を延長１１９ｍで行う。測量設計は技研コンサルが手掛けた。
【羽沢桧沢線１工区】
砥沢竹ノ平地内の12ｍ区間が被災。２３０�uの法枠工に加え、法枠工施工箇所の下部へ２４０�o×２４０�oのＵ字溝を延長20ｍ分敷設する。測量設計は南海測量設計（愛媛県松山市）が担当した。
【羽沢桧沢線２工区】
砥沢赤坂窪地内で約37ｍ区間を復旧する。１３４立方ｍの擁壁工や２４０�uの舗装工を実施するほか、延長20ｍの側溝工を施工する。舗装工は◇下層路盤工＝再生砕石40、ｔ11�p◇上層路盤工＝粒度調整砕石、ｔ７�p◇表層工＝再生密粒度アスコン13、ｔ４�p―で進める。側溝工は道路を横断しているφ１５００�oのコールゲートパイプの敷設替えなどを行う。