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滋賀産業新聞
2020/07/02

【滋賀】野洲市 中主小学校の旧館校舎建替

 野洲市はこのほど、老朽化が進んでいる中主小学校について、旧館校舎を建替えすると発表した。
 現予定としては、20年度予算を流用し近く同校舎の解体設計を随意契約。9月議会に新校舎の設計費を含む補正予算案を上程。可決後10月頃には解体工事、解体工事監理業務、旧館校舎の改築実施設計業務の入札を行う。解体工事、解体工事監理業務については21年3月を、また旧館校舎の改築実施設計業務は21年10月をメドに進めていく。なお工事費については、21年度予算に盛り込むとしている。
 今後の計画では、旧館校舎改築工事を21年12月から22年12月、新館校舎大規模改修工事を23年1月から同年12月、仮設校舎撤去工事を24年1月から同年3月を予定しており、全ての工事完了は当初予定から2年延びて24年3月となる見込み。
 同市は、中主小学校の旧館校舎の改修工事を進めていたが、作業途中で教室の天井や梁などのコンクリート表面にひび割れや打設不良の箇所を多く確認し、工事を一時中断。建物強度の再調査を行った結果、現校舎を継続し使用することは困難と判断した。そのため同市は、児童、教職員、地域住民の安全を最優先に考え、旧校舎については建て替えるとしたもの。
 中主小学校は、旧館校舎が昭和32年築と一定の年数60年が経過していることから、改築を視野に入れ、17年(平成29年度)に耐力度調査を実施(旧館校舎は98年(平成10年)耐震補強施工済み)。調査結果については、コンクリート強度や建物の不当沈下など調査項目に著しい異常は認められず、躯体自体は今後も継続して使用できると判断。同市は、旧館校舎については、建物の長寿命化を含めた大規模改修工事を実施するとともに、将来的な教室数の不足に対応するため、校舎を増築する。また、新館校舎および体育館についても、築後30年以上が経過していることを踏まえ、併せて大規模改修工事を実施する。
 現在、校舎の増築工事、体育館の改修工事をヤマタケ創建(竜王町)で進めており、これについては予定通り行い21年1月末の完了を目指す。

提供:滋賀産業新聞