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鹿児島建設新聞
2020/07/01

【鹿児島】指宿市民会館建替え/4社JVで入札公告へ 大手1社と市内3社

 指宿市は、コロナ禍で先送りしていた市民会館の建て替え工事に関する入札公告を今週中にも行うことが6月30日、明らかになった。分離・分割発注はせず、大手1社と市内3社(建築・電気・管)による4社JVでの施工となる見通し。入札時期は8月上旬を予定し、参加要件等の詳細は公告をもって明らかになる。新施設の構造規模はS造2階建3226u。事業費は2021年度までの2カ年で32億円を見込む。
 基本・実施設計は、安井建築事務所・肥後設計JVが担当。新施設はふれあいプラザなのはな館の敷地内に建設し、同館機能との複合化を視野に入れる。
 施設構成は、1階(2405u)にメーンとなる研修ホール(801席)や控室、研修室、会議室などを配置。2階(821u)には機械室などを設ける。芝生広場に面するスペースには、創作活動スペースやテラスなどを整備し、エントランスやホワイエ(入り口からホールまでのロビー空間)との一体的活用を図る。
 2カ年にわたる予算額の内訳は、20年度12億8000万円、21年度(債務負担行為)19億2000万円の計32億円。市では当初、5月の入札を経て今夏の着工を見込んでいたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてスケジュールを変更。所管する歴史文化課では「緊急事態宣言が出ていたこともあり、(市外からの)移動等による感染リスクを防ぐ必要があった」と先送りした理由について触れている。
 入札公告は近く行う構えで、大手1社と市内3社(建築、電気、管)の4社JVによる条件付き一般競争入札を想定。入札は8月上旬ごろに行い、9月議会での契約議案承認を経て着工する方針だ。
 工期は約17カ月間。順調に進めば22年2〜3月ごろに完成し、同4月以降の供用開始を目指す。

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