国土交通省岐阜国道事務所は、「上麻生防災事業」バイパス整備のうちの2号橋予備設計をオリエンタルコンサルタンツ中部支社(名古屋市中村区)に委託した。2021年2月26日までの履行期間で予備設計をまとめる。同事業では上期中に事業計画検討と4号橋詳細設計、2号トンネル予備設計、3号トンネル詳細設計、事業区間全体道路詳細設計を委託する。
国道41号の上麻生地域の七宗町川並から白川町河岐までの落石や崩落への対策などが課題となっていたため、18年度に事業化した。異常気象発生時における国道の防災体制が整備される契機となった「飛騨川バス転落事故」の現場を含む国道41号の約6・2`をバイパス化(一部現道を利用)する。
整備区間には3カ所のトンネル(1・2・3号トンネル)と4基の橋梁(1・2・3・4号橋)を設置する。道路区分は第3種第2級、設計速度は時速60`、幅員は道路部が8・5b(トンネルと橋梁は8b)、土工部は11bで計画している。
トンネルの計画延長は1号トンネルが482b、2号トンネルが511b、3号トンネルが2032b。橋梁は1号橋が200b、2号橋が194b、3号橋が158b、4号が115b。橋梁形式が明らかになっている3号橋はRC2径間連続箱桁橋、4号橋は鋼単純トラスドランガー桁橋。
事業区間全体予備設計はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当。
3号橋詳細設計は協和設計名古屋支店(名古屋市中区)が、4号橋予備設計はセントラルコンサルタント中部支社(名古屋市中区)が、また3号トンネル予備設計は建設技術研究所中部支社(名古屋市中区)が担当した。
順調にいけば20年度末には2号トンネルの予備設計、3号トンネルの詳細設計、2号橋の予備設計、3号橋の詳細設計、4号橋の詳細設計がまとまる見通し。残りの1号トンネル、1号橋の設計着手時期は明らかになっていない。
提供:
建通新聞社