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建設経済新聞社
2020/06/30

【京都】西院小学校の新南校舎棟・新体育館棟 令和3年7月上旬着工を予定

 京都市教育委員会は、右京区西院の西院小学校校舎整備工事を計画。令和3年7月上旬の着工、令和5年1月末の完成を予定している。
 西院小学校(右京区西院春日町3−1他の敷地9492・27u)について、佐井通(春日通)沿いの南校舎(RC造4階建、延約2180u)、屋内運動場(以下、体育館/RC造平屋建、約720u)、渡り廊下(S造平屋建、約150u)、区民会館(S造2階建、延約100u)、その他付属施設(RC造等平屋建、約60u)を解体し、跡地に新南校舎棟・新体育館棟を建設する計画。
 新南校舎棟(その他付属棟3棟)はRC造・S造4階建、延5088・95u(建築面積2741・92u)。建築物の高さは16・537m。
 都市計画局が公募型簡易プロポーザル方式で実施の「京都市立西院小学校校舎整備工事設計業務委託ただし、建築及び設備基本設計・実施設計業務委託」については、三宅建築事務所(京都市左京区)を選定した。
 業務内容は@京都市立西院小学校校舎整備工事に係る基本設計及び実施設計A京都市立西院小学校南校舎ほか解体撤去工事に係る実施設計B京都市立西院小学校北校舎電気設備改修工事に係る実施設計。履行期間は令和3年3月31日まで。
 同社の提案によると、具体的な設計の考えは、▽既存北校舎棟と新南校舎棟とのスムーズな動線計画▽小学校と同一敷地内に共存する地域利用施設の至便な利用計画▽児童が毎日安全に登下校できる施設計画▽狭隘な敷地での景観に配慮した建物ボリューム、施工・安全計画について、入念に検討を重ね、ベストプランを導き出すとした。
 児童及び教員の動線の効率化の検討では、既存校舎と新校舎を複層階の渡り廊下で接続することにより、施設の連携をとり、学習・生活の利便性を高める。また車両通行を給食室前までとし、渡り廊下1階を上靴で通れるようにすることで、一層学習活動がしやすい構成とする。
 渡り廊下が複層階で接続した場合の動線計画では、▽渡り廊下設置に伴う既存校舎の構造検討▽複層階での逆梁工法を採用し消防用通路を確保▽景観に配慮しボリュームの軽減を挙げた。
 地域利用施設が新校舎内に共存しているため、学校エリアと地域利用エリアを区分し易い設えとする。基本策定案の多目的室と音楽室との間の柱を無くす。利便性の高まった多目的室は学年集会や地域の文化ホール、第二避難所としての利用を可能とする。
 市はこれまでに、西院小学校プール棟ほか解体撤去工事設計業務委託ただし、建築及び設備実施設計業務を萩本建築設計事務所で実施。西院小学校整備工事ただし、プール棟ほか解体撤去工事を河村で実施。西院小学校プール跡地整備工事を富永建設で実施。西院小学校整備工事用地における地質調査業務を関西土木技術センターで実施。
 西院小学校整備工事ただし、南校舎ほか解体撤去工事を大坪−HIRAYAMA特定建設工事JVで進めている。
 西院小学校仮設教室棟及び給食棟等賃貸借は郡リースが担当。