愛知県議会は6月29日に建設常任委員会を開き、名古屋高速道路の都心アクセス関連事業に伴う整備計画変更(第14回変更)を審議・可決した。今回の変更では、名古屋高速道路公社が事業主体となり、新洲崎と黄金の両ジャンクション(JCT)に新たな出入り口を設置する2事業を追加。これに伴い計画上の概算額を570億円(大半が2事業の新設または改築に要する費用)増額するとともに、完成予定年度を2027年度に見直す。
両事業は、リニア中央新幹線の開業に向け、増加する交通需要に対応しつつ、名古屋駅へのアクセス向上や広域交通網の連携強化を図るために計画。本年3月に、追加に係る都市計画変更(「仮称・新洲崎出入り口」「仮称・新黄金出入り口」)を済ませた。その後、早急な整備を図るため、両出入り口を名古屋高速道路の整備計画に組み入れ、計画変更にかかる同意申請の準備を進めてきた。
県知事の同意は、正式には6月議会が閉会する7月6日を予定。引き続き、同公社で大臣許可、事業認可の申請を進め、年内の事業認可取得を目指すスケジュールとなっている。
新洲崎は、名古屋駅に向けた出入り口ランプ4本を追加整備する計画。このうち、北行きONランプを除く三つのランプが現道高速上をまたぐ他、東行ON、西行OFFの両ランプが堀川もまたぐ形で市道下広井町線に接続することになる。施工延長は全3460b。上部工は新設分離桁2410b、既設一体桁1050bを見込む。
工事発注に当たっては技術提案・交渉方式を採用。7月上旬の公告を予定している。
一方、新黄金出入り口は、現在の出入り口が東側に向かうための入り口ランプと、西側に向かう車の出口ランプのみとなっている。これを西行きの入り口ランプと東行きの出口ランプを追加し、フルランプ化する計画。接続道路は市道愛知名駅南線となる。
提供:建通新聞社