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建通新聞社
2020/06/29

【大阪】大和川河川 窪田地区遊水地整備に着手

 国土交通省大和川河川事務所は、2020年度執行分の改修関係予算(20年度当初予算、19年度補正予算)として約108億円を投入する。合計額は一般河川改修に約36億円、総合治水対策に約20億円、高規格堤防に約39億円、総合水系環境整備に約2億円、地すべり対策に約10億円の内訳。大和川中流域強靱(きょうじん)化事業として重点化している大和川遊水地の窪田地区(奈良県安堵町)で工事に着手する他、新たに事業化した堺市と共に進めるかわまちづくり事業で設計に着手する。
 大和川遊水地の窪田地区では対象地約20fの用地買収がほぼ完了、現在、排水樋門詳細設計を建設技術研究所大阪本社(大阪市中央区)に委託して進めており、本年度中に工事に着手する。
 また、保田地区(奈良県川西町)は引き続き樋門工事を実施する。樋門は約2年かけて完成した後に遊水地周囲の堤防(延長約1000b)を整備する。
 20年度新規事業の堺市かわまちづくり関連では、一部ミッシングリンクになっている左岸側の管理用通路(総延長約300b)の設計に着手する。
 この他、大阪府域では、狭窄部対策として進めている亀の瀬地すべり対策(柏原市)で稲葉山地区の整備を継続。地すべりの抑止工として鋼管杭の設置を進めており、20年度の工事は第3四半期に発注。鋼管杭5本を設置する工事を発注する予定。
 若林地区(八尾市)では、堤防裏法尻補強としてコンクリートブロックの設置を実施。本年度は延長約1200bの整備を第2四半期に発注する。また、西住之江地区(大阪市)では阪堺大橋下流側の右岸側堤防の耐震対策として延長約100b区間に耐震対策矢板を打設。第2四半期に工事を発注する。
 20年3月に開通した阪神高速大和川線との一体整備で高規格堤防を整備している堺市内では、高規格堤防整備工事を三宝下水地区の延長約130b、松屋地区の延長約105b、南島地区の延長約95bで実施する。また、拠点整備のための盛土工事として遠里小野東地区の延長約320b実施する。
 奈良県域では、三郷町で右岸側の河道掘削を進めている藤井地区で本年度、約5万立方bの河道掘削工事を第2四半期に発注する。
 大和川の上流部に合流する佐保川では総合治水対策の特定河川改修事業を引き続き進める。本年度は長安寺地区(奈良県大和郡山市)既設固定井堰の撤去工事を第2四半期に発注する予定。

提供:建通新聞社