島田市は、新庁舎建設の実施設計を、石本建築事務所名古屋オフィス(名古屋市中区)に委託した。落札額は2億2000万円(税抜き)。納期は2021年9月30日までを予定している。
20年度に北側既存施設(第二・第三文書庫等)の解体、跡地に詰め所の新築を進める。21年度に現在の詰め所を解体、新庁舎・北側別棟の建設と旧庁舎の解体を23年度まで、24年度に駐車場などの外構整備を行う。
基本設計(案)で示された規模は、新庁舎棟が鉄筋コンクリート造4階建て延べ1万1450平方b。倉庫や車庫などの北側別棟は鉄骨造2階建て延べ500平方b。
新庁舎の構造は鉄筋コンクリート純ラーメン構造、執務室は空間を臨機応変に活用するため、プレストレスト梁を採用し、ロングスパン架構とする。基礎は独立直接基礎。
場所は中央町1ノ1。敷地面積は現庁舎、第2・3文書庫、会議棟、車庫倉庫、駐車場などを含め約1万4543平方b。事業費は約87・1億円。
「主入り口は島田駅とのアクセス性を考慮」
4月に策定した基本設計(案)によると、1階は、JR島田駅や敷地西側に整備する一般駐車場とのアクセス性を考慮し、南西側に主入り口、南東側や北東側にも入り口を設ける。開放的なエントランスホールの他、余裕のある待合スペース、キッズスペースや授乳室も設ける。
2階は「都市・産業観光のフロア」とし、各執務室の他、会議室や相談室などを設置する。
3階は「防災・災害対策のフロア」とし、市長・副市長・応接室・記者会見室・秘書課の執行関連、災害対策本部室としても利用する大会議室や防災対策室、本部室、防災無線室、危機管理課などの防災関連の機能を集約する。
4階は議場や会議室などを設け、天井は高くし、内装には地場産材を積極的に活用する。
駐車場は一般駐車場の他、北東側に公用車駐車場、東側に駐輪場を設置する。
提供:建通新聞社
(2020/6/29)
建通新聞社 静岡支社