日本工業経済新聞社(群馬)
2020/06/26
【群馬】渋川地区広域市町村圏振興整備組合は東分署の建て替え
渋川地区広域市町村圏振興整備組合は渋川地区広域消防署東分署(渋川市赤城町上三原田468−2)について、分署隣地への建て替えに向け7月中に用地測量業務を指名通知、進捗を見て基本設計にも速やかに取り掛かる方針を示した。南分署新築設計と同様に市内業者へ指名通知したい考え。建設場所は分署横の畑地を予定しており、計画規模はS造2階建て、延べ床面積約650u。一方、南分署は補正予算で工事費を確保し、着工する流れ。
既在分署は1975年建設で、老朽化が著しいことから建て替える。組合の2020年度当初予算には、用地測量と基本設計の業務委託費として1686万4000円が計上されている。
想定されるスケジュールは、用地買収が順調に進めば21年度実施設計、22年度に着工し、24年度の供用開始を目指す。
新たな分署は管轄エリア内のアクセス性を考慮して、建設場所を既存分署隣地に決定。現在は畑となっている。新分署の建物構造は20年度着工予定の南分署と同様にS造2階建てとし、面積は既存分署の2倍程度となる約650u規模。訓練棟を配置するかは決定しておらず、基本設計の中で検討する。
建物内には通常の分署機能を整備予定。仮眠室、トイレ、厨房施設、シャワー室、多目的室などを配置する。仮眠室は職員のプライバシーに配慮し、個室化して10部屋程度を予定。車庫は水槽付きポンプ車1台、高規格救急車1台、連絡車1台の計3台を収容する。駐車場は既存分署解体後のスペースを利用予定で、現在は10数台が駐車可能。
既存の分署はRC造2階建て、延べ床面積354・32u。敷地面積は約1440u。完成後、既存分署は解体する。
同組合では現在、南分署(吉岡町上野田1201−3)の建て替え計画も進めており、7月中の臨時議会で補正予算を編成、承認後速やかに工事発注に移る考え。設計業務は飯塚設計業務所(渋川市)が手掛けた。2カ年で工事を完了させ、供用開始は22年4月を予定している。
このほか消防本部(渋川市渋川1815−51)は1968年、西分署(伊香保町伊香保558−4)が73年、北分署(渋川市北牧158−1)が76年に建設されており、いずれも老朽化が著しい。複数回にわたり、改修工事は行っているが建て替えも視野に今後、検討を進める方針。いずれもRC造2階建て。