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　高知県林業振興・環境部は、高知市五台山にある牧野植物園磨き上げ整備の一環として建設する新研究棟の実施設計を細木建築研究所（高知市）に委託した。基本設計に続く業務として見積合わせを実施した。２０２１年２月までの期間で設計を進め、21年度の工事発注に備える。
　基本設計完了段階での規模は鉄筋コンクリート造３階建て延べ約１６００平方�b。３階の眺望レストラン部分にＣＬＴを使用する。この他、研究部門やオープンラボ部門、ショップなどを配置する。
　建設場所は、現在の資源植物研究センターを解体した跡地。当初は、センターを段階的に解体しながら建築を進めていくスケジュールを組んでいたが、基本設計の中で工程を見直し、近隣の職員駐車場に仮設のセンターを設置した後、既存のセンターを全て解体し、新研究棟を建設することで工程の短縮と効率化を図る。この工程見直しにより、22年秋にも完成させる。
　解体に先立ち、年内に敷地造成工事を発注する。造成の対象は既存のセンター周辺で、樹木や構造物の撤去、工事用道路や仮囲いの設置などを進める。
　牧野植物園の磨き上げ整備では、この他に竹林寺との間にある延長１５０�bの狭あい道路拡幅、南門の配置見直しなど南園周辺エリアの改修、津波浸水予測域にある「長江圃場」の高台移転も実施する。23年度の完成を目指し、今後測量や工事を順次進めていく。
提供：建通新聞社