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建設経済新聞社
2020/06/26

【京都】ファストリの柳井氏が100億円寄付 臨床用iPS細胞製造施設建設も

 国立大学法人京都大学は24日、カジュアル衣料品店「ユニクロ」や「GU」等を展開する潟tァーストリテイリング(山口県山口市)の柳井正代表取締役会長兼社長から総額100億円の寄付を受けると発表した。
 京大の本庶佑医学研究科附属がん免疫総合研究センター長ならびに山中伸弥iPS細胞研究所長・京都大学iPS細胞研究財団理事長が進める研究活動に対する寄付について、4月22日および6月17日に合意した。
 柳井氏の寄付により京大基金「柳井基金」を設置。がん免疫総合研究センターを設立し、新時代のがん免疫治療の開発拠点とする。寄付予定額は総額50億円(5億円×10年間)。
 また山中教授の新型コロナウイルス研究プロジェクトに5億円、myiPS細胞プロジェクトに45億円(5億円×令和3年度から9年間)の計50億円の寄付を予定。
 このうち、myiPS細胞プロジェクトは、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団が実施主体となり、臨床用iPS細胞の製造施設の建設を計画している。
 同財団は、自己由来のiPS細胞の製造・保管・提供を目指す同プロジェクトを推進しており、これを実現するために臨床用iPS細胞の製造施設を建設する。
 計画によると、免疫拒絶なく移植可能な自己由来のiPS細胞を作製し、100万円程度で提供する。年間1000人分のiPS細胞を製造可能な施設とする。
 規模は延1500u規模で、細胞調製施設、検査室、細胞保管室等で構成する。設置費は20億円を想定。令和3年に着工し、令和7年1月に完成させ、同年3月頃の実用化を目指す。