トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2020/06/25

【京都】雨に強いまちづくりを推進 令和2年度は雨庭整備3ヵ所

 京都市は、雨に強いまちづくりを推進し、まちの安心・安全の向上を図るとともに、市街地緑化を進める「雨庭整備事業」について、令和2年度は3ヵ所の整備を計画している。
 市は23日、「雨に強いまちづくり」推進本部(本部長・鈴木章一郎副市長)の令和2年度第1回会議を開催。推進行動計画の進捗状況などを報告した。
 建設局が進める雨庭整備事業については、平成29年度・平成30年度・平成31年度(令和元年度)に各1ヵ所の計3ヵ所(四条堀川南東角、四条堀川北西角など)の整備を行った。令和2年度は堀川高校前、六原、西大路四条の3ヵ所の整備を計画しており、令和3年3月の完成を目指す。令和2年度末目標値は累計6ヵ所。
 進捗状況の主な内容によると、建設局の都市基盤河川改修事業(西羽束師川支川、善峰川、西高瀬川(有栖川工区)、新川、旧安祥寺川、西野山川、七瀬川、東高瀬川、安祥寺川など19河川)は、令和2年度末目標値を65・7%に設定(令和元年度末目標値は65・2%)。このうち、七瀬川遊水地整備工事は、令和元年度に工事着手し、現在、鋼矢板を施工中。令和4年度末に完成予定。
 上下水道局の雨水幹線等の整備による浸水対策事業(道阿弥幹線、西部1号・2号分流幹線、津知橋・津知橋北幹線、烏丸丸太町幹線、鳥羽第3導水きょ等)は、令和2年度末目標値を累計26幹線に設定。烏丸丸太町幹線(令和6年度完成予定)、鳥羽第3導水きょ(令和9年度完成予定)に着手する。
 建設局の普通河川等改良事業は、令和2年度末目標値を整備完了河川数2河川に設定。河川改良を実施し、治水安全度の向上を図る。
 建設局の普通河川緊急対策事業(対象8河川)は、令和2年度末目標値を整備完了河川数6河川に設定(令和元年度末目標値は5河川)。護岸の嵩上げなど局所的な対策や、抜本的な河川改修等を実施し、治水安全度の向上を図る。
 市内産木材の利用推進は、令和2年度末目標値を年間利用量200m3に設定(令和元年度末目標値は145m3)。市内産木材の公共建築物等への利用を促進し、木材需要の拡大による地域林業の活性化を図る。
 なお「雨に強いまちづくり」推進本部の会議は、これまで出水期前の概ね6月中旬に年1回開催してきたが、当該年度の出水期の災害における課題を踏まえ、各局区等が連携した予算編成を行うため、次回以降は、予算編成前の11月に会議を開催し、事業の連携・融合を議論する。