国土交通省中部地方整備局は6月24日、浜松三ケ日・豊橋道路でルート案3案をまとめた。同日に開いた社会資本整備審議会道路分科会中部地方小委員会で提示した。計画段階評価にある同道路の概略ルートは西側ルート、東側ルート、国道23号拡幅ルートの各案を比較検討することになる。
浜松三ケ日・豊橋道路は、東名高速道路三ケ日ジャンクション(JCT)と三河港を起終点とする。今回示した3案は▽西側ルート▽東側ルート▽国道23号拡幅ルート―。西側・東側ルートは、全線で新たな自動車専用道路を整備する。
西側ルートは、豊橋市街地と二川市街地の中間を通過するルート。整備延長は約26`と3案では最短ルートで、速達性に優れ、災害時におけるアクセスにも配慮したルートになる。想定事業費は3000億〜3600億円。
東側ルートは、新所原市街地の東側を通過する。整備延長は約29`。想定事業費は3100億〜3700億円。
国道23号拡幅ルートは、新所原市街地の東側を通過し、一部区間で国道23号を拡幅するルート。整備延長は約31`(拡幅区間は約14`)。想定事業費は2700億〜3200億円。
防災拠点へのアクセス性向上、観光地間の移動効率アップ、現道から大型車両の削減が最も期待できるのはいずれも西側のルートとなる。
今後、道路利用者や住民に対するアンケートの他、関連する地方公共団体や各種団体に対する聞き取り調査を実施する。調査結果を踏まえ、次回の計画段階評価で中部地方小委員会として対応方針案を決定する見通し。
提供:建通新聞社