千日町1・4番街区再開発ビルで、鹿児島市は4・5階の各一部等を15億4836万7000円で取得することが分かった。まちなか図書館(仮称)や施設と全体の共有部分、土地が対象。今後のスケジュールは、2020年度内に什器等の実施設計や保留床売買契約を締結、21年度は工事や備品、システム等の整備を行い、22年春にオープンする。区分所有による建物の一部および土地取得の議案等を審査した市議会市民文教委員会に報告した。
計画をみると、再開発ビルの場所は電車通り沿いの同市千日町、敷地面積は6086・89u、建物規模はS造地下1階地上15階建3万6682u。
取得する財産の面積は、土地が6086・89uのうち約378uで、共有持分移転登記完了が12月を予定。金額は3億6000万円となっている。
建物は、専有部分がまちなか図書館を整備する4階および5階の各一部で2121・92u。施設共用部分は、エスカレーターや階段、職員・搬入用EV、図書館と商業テナントが共用する部分(2918・08u)の換算面積約318u。
全体共用部分は来館者用EV、非常用階段、消火設備、荷さばきスペースなど全てのビル入居者が共用する部分(4054・03u)の換算面積約293u。取得時期は建物完成後の21年12月予定で金額は11億8836万7000円となる。
同市の図書館整備に向けた動きは、基本計画は乃村工藝社(東京都)が担当。サービス計画等の検討が企画提案競技で公告済みで、プレゼンテーションは7月上旬にも行う予定。
業務内容は、基本計画をもとにサウンディング型市場調査の実施、蔵書計画、サービス計画、管理運営計画の実現に向けた検討等を行う。契約期間は、21年3月31日まで。