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滋賀産業新聞
2020/06/22

【滋賀】愛荘町 観光周遊ルートの開発

 昨年度、国土交通省の「ウォーカブル推進都市」の指定を受け、近江鉄道愛知川駅、観光交流拠点「中山道愛知川宿街道交流館」、地域交流拠点「ゆめまちテラスえち」などを結ぶ約2qの範囲をウォーカブル・ゾーンと位置づけ、『居心地が良く歩きたくなるまちなかづくり』の構築を目指している愛荘町は、このゾーンを中心に、町の強みである経済産業大臣指定伝統的工芸品「近江上布(麻織物)」や滋賀県知事指定伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、ものづくり体験や交流を主眼に町内の資源を有機的に連携させた観光周遊ルートを開発し、交流人口の増加、町内観光客の滞留時間の増加を目指す。
 去る15日、「令和2年度愛荘町観光周遊ルート開発業務」の委託業者選定に係る公募型プロポーザルを公告。参加申込を7月3日まで、企画提案書等提出を同月10日まで受付け、14日に審査を行なって、15日に審査結果を通知、契約締結する予定。
 業務内容は、@ウォーカブル・ゾーンを中心とした観光周遊ルートの開発(町や観光協会、観光事業者等の意見を尊重の上、車・歩き・自転車によるルートを各1本以上。体力等レベルに応じた難易度の設定、ストーリー性や町内の他エリアからウォーカブル・ゾーンへの誘導方法―なども検討)、A開発した観光周遊ルートの普及啓発(旅行会社やメディア、商談会、またホームページなどWEBサイト等で普及啓発させるための資料作成、プレゼン資料の作成、マップの作成)、B滞在コンテンツの磨き上げや資源の有効活用、受入環境整備など更に魅力的な観光周遊ルートの形成に向けて、次年度以降に取り組むべき着地型観光プログラムの提案―以上。
 履行期間は、21年3月25日まで。業務に係る委託上限額は、350万円(消費税含む)。
 なお、町は今年度予算に、「愛荘町ウォーカブルタウン創造事業費」として、観光周遊ルート開発業務委託料のほか、▽中山道商店街の活性化に向けた空き家・空き店舗実態調査業務委託料200万円、▽地場産業振興・継承業務委託料950万円、▽中山道の歩行者流動調査業務委託料550万円、▽観光拠点ライトアップ事業委託料500万円―などを計上。エリア内道路拡幅事業も推進し、まちの稼ぐ力を向上、個性を活かした持続可能な「まちづくり」を目指した取り組みを進めていく。

提供:滋賀産業新聞