徳島県は一般会計6月補正予算案を発表した。予算規模は81億0970万円。このうちコロナ対策予算は73億円で、4月補正予算と合わせると403億円となる。一方、感染拡大の影響により中止が実施が困難な予算を見直し、緊急対策予算に再編成するため20億5824万円を減額している。
補正予算案は、新型コロナウイルス感染防止の徹底と段階的な社会経済活動の再開の両立を図り、新しい生活様式を取り入れた「感染症に強い徳島づくり」を推進するため、「業を生み出す」「人の活動を盛んにする」をコンセプトに編成。建設関係の主なものでは、全県立学校で夏季休業期間での授業等に対応するため、事業費2080万円を充て体育館や特別教室など、授業の実施状況に応じて臨機応変に利用可能な可搬式空調機器を約300台緊急整備する他、空調が未整備の高等学校の普通教室(2校12室)に3128万円を投じて空調設備を整備し、普通教室空調設置率を2021年3月に100%にする。
また、新型コロナウイルス感染症との共生の時代を迎え、県立学校における感染症に強い教育環境を創出するため、事業費1億3500万円を計上。体育館1室と特別教室10室程度に高換気および冷暖房システムを整備。トータルコストも含め検証を行い「高換気・高機能空調」の整備モデルを構築する。この他、特別支援学校における手動水栓の自動水栓化に1100万円、児童養護施設などの個室化やトイレ・浴室の増設など感染症拡大防止につながる環境整備の支援に6600万円を補助することにしている。
提供:建通新聞社