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建通新聞社（静岡）
2020/06/19
【静岡】静岡県静岡市 南アルプス公園線のトンネル工事、ＪＲ東海で年度内に着工へ
静岡市とＪＲ東海は10日、主要地方道南アルプス公園線の、富士見峠下を抜けるトンネル新設に関する施行協定を締結した。これにより、ＪＲ東海は、準備が整い次第工事に着手する方向で、２０２０年度下期に工事発注すると見られる。25年度の完成を目指す。
同トンネルは、三ツ峰落合線・京塚橋付近から南アルプス公園線・大沢戸橋付近まで、富士見峠下を抜けるトンネル。リニア中央新幹線の静岡工区の建設にも関係するため、ＪＲ東海が費用負担して建設するとの基本合意に達していた。
トンネルは、当初の予定ルートでは、延長約３・７㌔を見込んでいたが、同所は地すべり地形が多く、これを回避するため三ツ峰落合線側の坑口は京塚橋より５００㍍南側の錦橋との中間地点にずらし、南アルプス公園線側の坑口は大沢戸橋より約１００㍍北側にずらした。これにより、トンネル延長は４６５１㍍、現道への接続部２４０㍍を加え、４８９１㍍となった。ただし、総事業費約１４０億円の想定は変更していない。
トンネルはアーチ型で、外径で高さ６・６㍍、幅９・３㍍、有効幅員（監査路含む）は10㍍を予定。山岳ナトム工法で施工する。京塚橋側（市街地側）の坑口は標高６８０㍍、大沢戸橋側の標高は８５０㍍、２００㍍近い高低差がある。換気施設などの詳細は、現在ＪＲ東海で設計中。
また、市は、18年に締結したＪＲ東海の基本合意に基づき、三ツ峰落合線と南アルプス公園線のトンネル前後区間で、待避所設置、拡幅整備、舗装改修、災害防除工などの道路改良工を進めている。前後区間は、葵区上助（市街地側・三ツ峰落合線）から沼平（南アルプス側・南アルプス公園線）のおおむね50㌔が対象。19年度は16カ所を実施、20年度も11カ所を施工予定で、21年度以降も順次必要な整備を行う。
提供：建通新聞社
（2020/6/19）
建通新聞社 静岡支社
同トンネルは、三ツ峰落合線・京塚橋付近から南アルプス公園線・大沢戸橋付近まで、富士見峠下を抜けるトンネル。リニア中央新幹線の静岡工区の建設にも関係するため、ＪＲ東海が費用負担して建設するとの基本合意に達していた。
トンネルは、当初の予定ルートでは、延長約３・７㌔を見込んでいたが、同所は地すべり地形が多く、これを回避するため三ツ峰落合線側の坑口は京塚橋より５００㍍南側の錦橋との中間地点にずらし、南アルプス公園線側の坑口は大沢戸橋より約１００㍍北側にずらした。これにより、トンネル延長は４６５１㍍、現道への接続部２４０㍍を加え、４８９１㍍となった。ただし、総事業費約１４０億円の想定は変更していない。
トンネルはアーチ型で、外径で高さ６・６㍍、幅９・３㍍、有効幅員（監査路含む）は10㍍を予定。山岳ナトム工法で施工する。京塚橋側（市街地側）の坑口は標高６８０㍍、大沢戸橋側の標高は８５０㍍、２００㍍近い高低差がある。換気施設などの詳細は、現在ＪＲ東海で設計中。
また、市は、18年に締結したＪＲ東海の基本合意に基づき、三ツ峰落合線と南アルプス公園線のトンネル前後区間で、待避所設置、拡幅整備、舗装改修、災害防除工などの道路改良工を進めている。前後区間は、葵区上助（市街地側・三ツ峰落合線）から沼平（南アルプス側・南アルプス公園線）のおおむね50㌔が対象。19年度は16カ所を実施、20年度も11カ所を施工予定で、21年度以降も順次必要な整備を行う。
提供：建通新聞社
（2020/6/19）
建通新聞社 静岡支社
