山武郡芝山町企画空港政策課は16日、芝山町拠点創出可能性調査業務委託(その2)の公募型プロポーザル手続きを開始した。同町都市計画マスタープランに基づき、成田空港のさらなる機能強化等の関連計画との整合を図りながら、持続可能なまちづくりを支える拠点創出を目指すもので、昨年度の小池地区に続き、今回の調査では千代田地区のスカイゲート拠点、川津場地区の田園型居住地創出拠点について検討する。
募集要項等に対する質疑・回答を経て、6月25日に参加表明書の提出を締め切り、同29日に参加資格審査を行う。参加資格が認められた者に対しては、7月1日に技術提案書の提出を依頼し、同15日に提出を締め切る。プレゼンテーション及びヒアリングは7月28日に予定しており、8月3日に選定結果を通知・公表し、同一八日に契約を締結する予定。履行期限は2020年12月25日。業務規模(消費税を含む)は、標準業務金額で998万円、予算上限業務金額(技術提案に応じた許容規模)で1200万円。
参加資格要件は、同町工事等入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント部門)の資格業種「土木:都市計画」に登載されていること。千葉県内に本店または営業所を有すること。建設コンサルタント登録規程別表の「都市計画及び地方計画部門」の認定を受けていること。10年度以降に、千葉県内でのまちづくり基本調査の業務完了実績を有していること等。
同町都市計画マスタープランでは拠点に関して、小池地区の中心拠点、千代田地区のスカイゲート拠点以外に、新たに町西部の川津場地区を田園型居住地創出拠点に位置付けた。
町役場や文化センター等が立地する中心拠点(小池地区)は、町の居住・文化・交流・行政・業務の中心となる市街地。住民の生活利便性の向上につながる都市機能の誘導を図るとともに、空港機能強化に伴う移転対象者や新規定住者のための居住地整備等を推進。
また、芝山鉄道千代田駅のあるスカイゲート拠点(千代田地区)は、成田空港への近接性や鉄道駅を有する特性を生かし、成田空港南側の玄関口にふさわしい高次都市機能を誘導し、新たな賑わいの創出や、雇用の場の確保に資する土地利用を目指す。
このほか、新たな拠点となる川津場地区は、田園型居住地創出拠点として、空港機能の強化に伴う移転対象者や、その他移住者の中でも、引き続き営農を希望する者の受け皿となる「農ある暮らし」を実現する田園型居住地の新しいモデルを創出する。
町では昨年度、中心拠点の小池地区を主な対象とした拠点創出可能性調査を日本都市技術に委託。学校教育施設等のあり方やバスターミナルの検討、新規住宅地としての土地利用計画などを検討している。
今回の調査範囲は、合計約92ha。千代田地区のスカイゲート拠点については、約83haを対象に土地利用計画や交通計画、供給処理施設、その他公共公益施設の基本構想を作成し、実現方策の検討などを行う。
一方、川津場地区の田園型居住地創出拠点については、約9haを対象に土地利用及び公共公益施設の整備方針を検討し、土地利用計画基本方針の作成及び事業フレームの検討などを行う。