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国土交通省関東地方整備局は、２０２０年度の管内事業について東京都と意見交換を行う「事業連絡協議会」で、建設キャリアアップシステム（ＣＣＵＳ）の活用に向けた積極的な取り組みを、都に促した。関東地整の小林正典建政部長は、総合評価の加点措置でＣＣＵＳの活用を評価している山梨県などを例に挙げ、「こうした取り組みを参考に、東京都でもＣＣＵＳの活用を検討してほしい」と呼び掛けた。
　小林建政部長は協議会で、「民間工事を含めたあらゆる工事におけるＣＣＵＳの完全実施」という目標に向けた官民の取り組みを紹介。
　国交省では、20年度からＡランク工事を対象としたＣＣＵＳ義務化モデル工事を試行実施するとともに、地元の建設業界の理解を得ながらＡランク以外でも「ＣＣＵＳ活用推奨モデル工事の試行を検討する」と説明した。
　また、関東地整管内の自治体では、山梨県が、ＣＣＵＳで事業者登録し、かつ雇用関係にある技能者を登録した場合に総合評価で２点を加点する取り組みを試行していることを紹介。長野県も総合評価での加点を予定している他、ＣＣＵＳへの事業者登録と雇用している技能者の技能者登録を行った企業に対し、入札参加資格の主観点での加点を検討していることを説明した。
　
提供：建通新聞社