神奈川県警察本部は、「交番及び駐在所建替に係る民間活力手法の導入可能性調査業務」の委託先を浜銀総合研究所(横浜市西区)に決めた。条件付き一般競争入札による手続きを進めていたもので、5月21日に開札した。委託業務の対象は「横浜、川崎市内他9カ所」としている。履行期限は2021年3月15日。
今後の交番等整備に向けて県警では、20〜29年度を期間とする基本計画をまとめている。年間10カ所程度で交番などの建て替えを行うことにしており、整備実施に際しては、従来型の交番などにこだわらない考え。
整備手法としては、自動車警ら隊など庁舎に併設するなど警察庁舎の多機能化、立地に鑑みた機能重視の建て替え(警ら用無線自動車の駐留施設の設置など施設の大型化、狭あい地における施設のスリム化)、他の公共施設の一部を交番などとするビルトイン方式、長寿命化を見据えた建設手法の導入を挙げている。
当初予算によると20年度は、▽野庭交番(横浜市港南区野庭町609ノ2)▽六会日大駅前交番(藤沢市亀井野1ノ1ノ3)▽今宿交番(茅ケ崎市今宿1319ノ1)▽東海大学駅前交番(秦野市南矢名1ノ14ノ3)▽寺尾交番(綾瀬市寺尾本町3ノ11ノ29)▽横山交番(相模原市中央区横山4ノ5ノ10)▽西富岡駐在所(横浜市金沢区富岡西4ノ20ノ44)▽長柄東駐在所(葉山町長柄1601ノ367)▽下中駐在所(小田原市小船659)▽大田駐在所(伊勢原市下谷1469ノ4)―の10施設を建て替え対象とし、それぞれ設計を行うことになっている。
提供:建通新聞社