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日刊建設タイムズ社
2020/06/15

【千葉】基本設計の簡易公募公告/県県土整備部営繕課/夷隅合同庁舎の再整備/15日から応募受付

 県県土整備部営繕課は12日、「夷隅合同庁舎建築工事基本設計」の簡易公募型指名競争入札を公告した。施設の老朽化が著しく、耐震性能が低い夷隅合同庁舎を移転改築するため、基本設計を委託する。応募調書資料の提出は今月15日から7月2日まで受け付ける。7月16日に指名通知を行い、8月5日に開札する。履行期限は2021年3月10日。予定価格、最低制限価格は事後公表。
  同事業に伴う本年度事業費は、当初予算に「夷隅合同庁舎再整備事業」として基本設計に2400万円、地質調査等に800万円を計上している。
  入札参加資格は▽過去10年間に配置予定管理技術者が元請けとしてRC造、SRC造またはS造で1棟の延べ面積1000u以上の建築物の新築、増築または改築に係る基本設計または実施設計業務の経験のある者▽配置予定管理技術者の手持ち業務量が10件未満かつ4億円未満▽県内本店――など。
  施設の建設場所は、夷隅郡大多喜町横山字白山台1077―9他地先(大多喜町有地)。敷地面積は約5730u。建物は事務所棟及び防災備蓄倉庫、車庫・倉庫棟で構成。規模は、事務所棟及び防災備蓄倉庫がRC造2階建て延べ約2120u、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ約440u。
  事業スケジュールは▽20年度基本設計▽21年度実施設計▽22〜23年度建設工事▽24年度供用開始。総工事費は約18億7990万円(消費税込み)を見込む。
  既存の庁舎は1966年3月の竣工。建築後54年を経過し、老朽化が著しく耐震性能が低いことから、「県有建物長寿命化計画」において、22年度までに建て替えにより整備着手を目指す施設として位置付けられている。このため、現在の庁舎が所在する大多喜町内で新庁舎を建設することとした。
  建て替えでは、夷隅地域防災備蓄倉庫を移転させるとともに、非常用発電装置の整備を行うなど、防災活動拠点としての機能強化を図る。現庁舎の敷地は形状が悪く、防災備蓄倉庫を設置した場合に物資の搬入に支障があるほか、敷地の一部が河川区域内にあり、庁舎建設に制限があることなどから移転することになった。
  移転場所は現況がさら地で、国道297号沿いに位置。敷地面積が広く、防災備蓄倉庫の搬出入等に十分な活動スペースを確保できることなどから、立地場所とした。
  夷隅地域には夷隅合同庁舎(大多喜町)のほか、大原総合庁舎(いすみ市)及び夷隅健康福祉センター(勝浦市)の3つの庁舎がある。このうち、夷隅合同庁舎を除くほかの施設は耐震改修が完了し、計画保全により今後30年程度は使用可能な状況にある。
  既存の夷隅合同庁舎はRC造2階建て延べ約1610uの規模。庁舎内には、県の出先機関である夷隅地域振興事務所、茂原県税事務所大多喜支所、夷隅農業事務所(企画振興課・改良普及課)、夷隅土木事務所大多喜出張所、東上総教育事務所夷隅分室が入居している。k_times_comをフォローしましょう
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