国土交通省高知港湾・空港整備事務所は、高知港、須崎港、宿毛湾港、室津港で、防波堤の延伸や粘り強い構造に改良するための工事を順次発注する。須崎港、宿毛湾港の防波堤粘り強い化、室戸港室津地区第一防波堤の上部工は6〜7月、高知港三里地区南防波堤のケーソン製作は早ければ年内に一般競争入札を公告する。
須崎港湾口地区では、東防波堤の築造工事を2億5000万円以上6億9000万円未満の規模で発注する。東防波堤の延長は940bで、既存防波堤を3〜4b程度嵩上げ粘り強い構造とするため、2020年度は腹付石の投入や被覆ブロックの据え付けを進める。また西防波堤でも9000万円以上1億5000万円未満の規模で築造工事を発注。西防波堤の延長は480bで、粘り強い構造とするため20年度は消波ブロックの製作と据え付けを進める。
宿毛湾港池島地区第二防波堤では、19年度に全てのケーソン据え付けが完了し、20年度から既存ブロックを流用し組み替えるなどの粘り強い構造への改良に着手する。20年度は2億5000万円以上6億9000万円未満の規模で発注、被覆ブロックの製作・据え付けや基礎工、撤去工を予定している。第二防波堤の延長は380b。
室津港室津地区第一防波堤では、設置済みのケーソンに対する上部工や消波ブロック据え付けなどの工事を1億5000万円以上2億5000万円の規模で発注する。第一防波堤の延長は694b。あと1函のケーソン据え付けが残っている。
高知港三里地区では、南防波堤を延伸するため、ケーソン2函の製作を2億5000万円以上6億9000万円未満の規模で発注する。ケーソン1函当たりの規模は、延長14・8b、幅23・3b、高さ17・0b、重量約3000d。南防波堤の延長は300bで、約20函のケーソンを据え付ける予定。このうち海上に据え付け済のケーソンが1函、陸上で製作中のケーソンが2函ある。
高知港東第一防波堤の粘り強い構造に向けた築造工事は7月31日開札で公告済み。この他、各港で今後の防波堤延伸や粘り強い構造への改良に備えたブロック製作工事を順次発注する。
提供:建通新聞社