概算建設費9.4億円 基本計画明らかに 来年度工事着手 長崎市は、あぐりの丘(四杖町2671ノ1)に整備する全天候型子ども遊戯施設について、基本計画を明らかにした。概算建設費は施設建設7億3620万円、遊具整備1億3500万円、外構工事6912万円の計9億4032万円を見込む。21年度に建設工事に着手、22年度半ばの完成を目指す。
施設規模はS造地上2階建て、約1800平方b(土間等を除く室内面積は約1500平方b)。あぐりの丘街のエリア賑わいのゾーンにて整備する。内訳としては、0〜2歳児エリア100平方b・障がい児エリア60平方b(隣接して授乳・給湯・自販機50平方b、ママカフェ40平方b、トイレ・シャワーその他80平方b)、3〜5歳児エリア170平方b、小学校低学年エリア250平方b(初級ボルダリング・初級ふわふわドームを設置)、同200平方b(上部ネット遊具、下部多目的スペースを配置)、トイレ倉庫70平方b、小学校中・高学年エリア180平方b(上級ふわふわドーム、上級ボルダリングを設置)のほか、多目的室(休息エリア)90平方b・管理部門100平方b・機械設備20平方b―の計画。中庭には水遊び・砂遊びスペースを整備する。
工事に関しては、建設予定地の地盤が良好であることから杭工事は不要、直接基礎で対応できると判断した一方、複雑な屋根や外観、大型ドアや窓など特殊な建具に加え、本体S造・子どもたちに近い空間は木材多様と多様な業種・工種が必要なことなどを勘案し概算工事費を算出。これらに加え、アクセス道の幅員が限定され、大型重機の搬入搬出が困難であること、複雑が工事工程となることなどから通常より工期がかかるとした。現段階では仮囲い・現場事務所設置など0・5カ月、基礎工事1・5カ月、鉄骨建方1・5カ月、屋根・耐火・外壁・サッシなど3カ月、一部並行して内装5カ月、内装と一部並行して遊具設置・足回り3カ月と計12カ月の工期を想定している。
基本計画策定および電気・機械設備・遊具・既存施設解体設計含む実施設計は、共に滑ツ境デザイン機構が担当、実施設計は21年3月17日までを履行期間としている。