福井県知事・整備局長会議が11日、県庁でWeb形式で開かれた。会議には井上智夫近畿地方整備局長、伊藤博信北陸地方整備局次長、杉本達治知事らが出席し、県内における国の直轄事業計画について非公開で意見交換した。
冒頭、井上局長は新型コロナ感染症について「大きな影響はなく、着実に計画を推進していく目途が立っている。引き続き感染予防について、職員・関係者一同取り組んでいく」と述べた。続いて、今後取り組む直轄事業等を通し、福井県の発展に協力していく考えを示した。
続いて杉本知事が、足羽川ダムについて引き続きの順調な整備推進をお願いしたほか、新幹線敦賀開業が2年10カ月後に迫る中、更なる高速交通網整備への期待を表した。
会議では、近畿地方整備局から今年度、既存ダムによる洪水調節機能強化を目的とする「九頭竜川上流ダム再生事業」に着手することや、大野油坂道路大野・大野東区間および大野東・和泉区間の22年度開通に向け、引き続き工事を進めることなどが報告された。
一方、県は県境フロンティア事業の関連して、舞若道の早期全線4車線化や大野油坂道路の早期開通、8号石川県境間の4車線化早期完成などを要望した。そのほか建設業の担い手確保のため、安定・持続した公共事業量の確保も求めた。
また同会議に続いて、福井県と近畿地方整備局による「中部縦貫自動車道事業費等監理会議」も開催した。