富山県議会6月定例会は10日開会し、石井隆一知事が提案理由説明を行った。
3月に「第2期とやま未来創生戦略」を策定し、アフターコロナ時代の新しい生活様式の確立を図りながら、「戦略に盛り込んだ施策を着実かつ効果的に実施し、令和新時代にふさわしい活力と魅力あふれる県づくりに取り組んでいく」との方針を示した。
新型コロナウイルス感染症については、「今後とも感染防止と社会経済活動との両立を図るため、全力で対応していく」と強調。国の第2次補正予算案に関して、関係事業費を盛り込んだ補正予算案を追加で提案するとした。地域外来・検査センターの開設、制度融資の対応資金創設などを挙げ、「雇用の維持が厳しい業種と人手不足の業種間の人事交流を支援するとともに、県内観光需要の速やかな回復に努める」と説明した。
交通・物流ネットワークの整備では、城端線・氷見線のLRT化などに向けた検討会を設置。JR西日本からの提案を受けたもので、「沿線4市等を連携して検討、調査を進める」とし、地域公共交通の活性化を図る。東海北陸自動車道福光ICから白川郷ICまでの約20キロで4車線化が事業化され、「引き続き、全線4車線化の早期実現に向け、岐阜県や沿線市町村とも連携し、国などに積極的に働きかけていく」と述べた。