新潟市は、西区坂井地内「坂井輪排水区坂井輪雨水1号幹線導水管工事」について、第3四半期に総合評価方式の一般競争で発注する構えで、年内もしくは年明け以降に着工となる見通しだ。
浸水対策として大堀幹線と坂井輪雨水1号幹線と接続する導水管を整備する工事となり、概要はφ2000ミリ推進工L=198メートル。工期に18カ月を見込んでいる。設計はエース(京都市下京区)が担当。
20年度当初予算(下水道事業会計)の債務負担行為で限度額3億2000万円(期間は21年度)を設定している。
坂井輪雨水1号幹線は平成10年8月新潟豪雨において西区内で被害の大きかった坂井から寺尾までの雨水を流すために計画。φ2600ミリ(泥土圧シールド工法)L=2036メートルを整備する下水道工事は西松建設・植木組・池井組・田村建設JVが担当しており、7月ごろには終わる予定。
雨水バイパス管は、集中豪雨のような許容量を超えた雨が坂井輪幹線に流れ込んだ場合、溢れた水を雨水バイパス管から小新ポンプ場まで流すことで浸水被害の発生を防ぐ効果があり、坂井輪雨水1号幹線整備により1時間当たりの対応降雨量が33ミリから50ミリに向上するという。