加賀市は12日、山代温泉3区外3町地内「(仮称)萬松園公園整備に関する官民連携事業検討業務」を開札する。
萬松園緑地裏側の松林も含めた面積は8ヘクタール。山代地域で萬松園を中心とした観光拠点を形成するにあたり、今回の検討業務では、公園整備の需要予測や費用対効果、測量調査、基本計画検討、概略設計、Park―PFI導入可能性調査などを行う。予定価格は1630万円。
全体計画によると、将来的に民間事業者による飲食施設の整備や花見宴会などのイベント、商店街の建物改修、超小型電動自動車を利用した散策ツアーなどを展開する。基本構想はアルスコンサルタンツが担当。地元のまちづくり団体や観光協会などの意見も踏まえ、内容を詰めていく。
萬松園緑地周辺には、総湯や展望台「萬松園さざえ堂」、芸術家・北大路魯山人の寓居跡「いろは草庵」、林道「あいうえおの小経」などが立地している。これらの観光施設などの駐車場として萬松園緑地の一部が利用されているが、緑地全体の有効活用を望む声も地元から聞かれていた。このような状況を踏まえ、市は山代温泉地域の回遊性を高める拠点公園を整備し、観光振興や地域の活性化を図る。
同事業は、国土交通省の20年度官民連携による地域活性化のための基盤整備推進支援事業に採択されている。