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建設経済新聞社
2020/06/08

【京都】犬打峠トンネル(起点側) 6月議会に契約締結案提出 終点側は第4四半期入札へ

 京都府は、主要地方道宇治木屋線の犬打峠トンネル(仮称)について、起点側の工事請負契約締結案を6月議会に諮る。終点側は第4四半期に入札する予定。
 宇治田原町と和束町にまたがる犬打峠は、現道の道路幅が狭く、急カーブが連続しているため、普通車の離合も困難な交通の難所になっていることから、この区間をバイパス道路で結ぶ計画。
 事業期間は平成29年度〜令和5年度。事業箇所は宇治田原町南〜和束町別所。延長は3600mで、このうちトンネルは起点側1894m、終点側1056mの計2953m。幅員は7・5m(トンネル部7・0m)の2車線。幅員構成は、土工部7・5mが車線3・00m×2、路肩0・75m×両側、トンネル部7・0mが車線3・00m×2、路肩0・50m×両側。
 全体事業費は、平成28年度の事前評価時の65億円から35億円増の100億円となる見通し。令和2年度末までの投資事業費見込みは13億円(進捗率13%。用地費は1億円で進捗率100%)。
 平成29年度に測量、土質調査、水文調査、平成30年度に橋梁詳細設計、用地買収を進め、平成31年度にトンネル詳細設計、用地買収、道路築造工を実施した。
 令和2年度は起点側(北側)のトンネル本体工事着手、道路築造工を進める。令和3年度は終点側の南側のトンネル本体工事着手、道路築造工を進め、令和4年度はトンネル掘削工、トンネル覆工を進める。令和5年度にトンネル貫通を見込み、トンネル覆工、トンネル設備工、舗装工を行う予定。
 起点側(北側)のトンネル本体工事の府道宇治木屋線道路新設改良工事(犬打峠トンネル(仮称))は、11日開会の6月議会に契約締結案を提出する。
 契約相手方は大林−岡野−協栄特定建設工事JV(代表者は椛蝸ム組京都支店)。契約金額は42億5977万5000円。契約履行場所は宇治田原町南から和束町別所まで。契約期間は議決後から令和5年9月30日まで。
 同工事については、2月7日に総合評価方式の一般競争入札で公告(契約後VE方式)(概略発注方式)(WTO対象)。4月13日に落札決定した。
 工事概要によると、トンネル工の延長は1894m。幅員6・0(7・0)m。掘削工法はNATM(発破掘削)。地山区分はCTが485m、CUが924m、DTが450m、DVが35m。
 一方、終点側(南側)のトンネル本体工事(和束町別所)について、山城南土木事務所は、宇治木屋線道路新設改良工事(その4)(債務負担行為)として、第4四半期(令和3年1月〜3月)に入札する予定。工事概要はトンネル工事L1059m。工期は26ヵ月。発注種別は土木一式JV。