流山市は3日、(仮称)おおぐろの森中学校新築工事の一般競争入札(電子入札)を公告した。建築工事及び設備工事を含めた一括発注で、校舎棟、体育館・プール棟、駐輪場など合わせて延べ約1万4460uの施設を建設する。開札は7月10日、工期は議会の議決の日の翌日から2022年2月28日までで、22年4月の開校を目指す。予定価格は60億6600万円、調査基準価格は55億8072万円(いずれも消費税を除く)。設計は日本設計(東京都新宿区西新宿2―1―1)が担当した。
参加資格要件は、同市入札参加資格者名簿に登載され、建築一式工事で千葉県内に本店または建設業法の許可を受けた営業所等がある者、総合評定値が1600点以上である者。また、公告の日から起算して過去10年以内に官公庁等または学校法人が発注した延べ床面積5000u以上の公共建築物の新築または増築工事と、延べ床面積1000u以上の木造建築物の新築または増築工事(こちらは官公庁等または学校法人以外の発注でも可)を元請として施工し、完成した実績を有していること。ただし、昨年6月に公告した流山市新設小学校(おおぐろの森小学校)新築工事の落札者でないこと、近接地(最近部で100m以内)で同市発注の建築一式工事を施工していないこと、共同企業体でないこと。
6月16日午前11時まで入札参加資格申請を受け付け、同18日午後5時までに入札参加資格の有無を通知。設計図書等に対する質疑及び回答を経て、7月8日午前9時から翌9日午後3時まで入札書の提出を受け付け、7月10日に開札する。
(仮称)おおぐろの森中学校の建設場所は、大畔579−1他。敷地2万6734uに、建築面積7944u、延べ床面積1万4460uで計画。延べ床面積の内訳は、校舎棟木造3階建て、延べ8652u。体育館・プール棟RC造3階建て、延べ5565u。駐輪場S造平屋建て、延べ243u。
基本コンセプトは、@新たなシンボルとなる木質空間・木造校舎Aフレキシブルに対応可能な学び舎B小学校との交流の場・地域コミュニティ形成の場。
新設小学校と同様に、構造材や家具にスギやマテバシイなどの県産木材(一部高強度が必要な部材には国産のカラマツ)を使用。体育館の屋根架構も県産材のスギによるLVLで構成する計画。
配置計画は、敷地西側のテニスコート及びグラウンド横に新設小学校側(南側、図面奥)から西棟1・接続棟1・西棟2・接続棟2、中央に新設小学校側から体育館・プール棟・北棟、そして東側敷地境界沿いに新設小学校側から東棟1・接続棟3・東棟2・接続棟4を並列で配置。西棟側の接続棟2と北棟を連絡通路1、東棟側の接続棟4と北棟を連絡通路2、西棟と体育館・プール棟を連絡通路3、東棟と体育館・プール棟を連絡通路4で接続する。
4月の入札で敷地造成工事を高橋工務店、浸透貯留槽設置工事を北盛工業が受注。敷地造成工事は20年11月30日まで、浸透貯留槽設置工事は同9月30日までが工期。また、21年度にはグラウンド整備工事(倉庫、屋外トイレを含む)等の外構工事を発注する予定。