大阪府は、新アクションプランにより導入を進めているESCO事業で、2020年度は「府本庁舎別館」と「府教育センター」の2施設を対象に事業者を公募する。ESCO事業の種類は、府本庁舎別館がシェアード・セイビングス契約、府教育センターが設備更新型(ギャランティード・セイビングス契約)を想定している。
今後のスケジュールは、6月17日に募集要項を公表し、7月3〜9日に参加表明を受け付ける。その後、9月中旬〜下旬に提案書を受け付け、10月下旬に選定結果を通知する予定だ。
府本庁舎別館は大阪市中央区大手前3ノ2ノ12に位置。既存規模は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下3階地上8階建て延べ3万0127平方b。完成時期は1964年。
設備概要は空調が中央熱源方式(ターボ冷凍機+温水ヒーター)で、一部個別空調。館内照明はHf蛍光灯など。年間光熱水費は約7500万円となっている。
府教育センターは大阪市住吉区苅田4ノ13ノ23に所在。既存規模は、本館(93年完成)が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上8階建て延べ1万4467平方b。別館(70年完成)が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ4272平方b。
空調は、本館が中央式で、別館がGHP。照明はいずれも高効率型蛍光灯となっている。
2020年度の公募予定施設は、6月2日に開かれた大阪府ESCO提案審査会(会長=西岡真稔大阪市立大学大学院教授)で示された。20年度のESCO事業者選定部会のメンバーは、西岡会長の他、北村薫子氏(武庫川女子大学教授)、小林知広氏(大阪大学大学院准教授)、見鳥信吉氏(公認会計士)。
提供:建通新聞社