高山市議会福祉文化委員会は5月20日、精査不十分として差し戻していた3カ所の火葬場建設候補地案に同意した。これにより、丹生川、清見、新宮町地内から市民の意見などを反映させ2020年度内に絞り込む。
市が提出した新火葬場建設に向けた丹生川町大萱など3カ所の候補地案については、前回の委員会で新たに既存施設がある西洞での整備意見も再浮上したことなどによって差し戻しとなった。これを受け市は、再度精査して今回の委員会に提出した。
建設候補地については、新火葬場検討委員会(片山幸士委員長)が19年6月に「丹生川町大萱129ノ1」と「清見町牧ケ洞4418ノ4」、「新宮町3888ノ1」の3カ所を候補地として挙げた。
この3地区をベースに検討していたが現在の火葬場(西洞町131)付近で用地提供者が現れ、同地区での整備を希望する意見も出たため、いったん差し戻しとなった。
再精査した結果、既存の場所では施設を利用しながらの整備が難しいことや十分に駐車スペースが確保できないなどの理由から却下し委員会は3カ所の候補地から選定することが妥当だと判断した。
新火葬場の建設に向けては、第8次総合計画後期実施計画で今後のスケジュールを示している。20年度内に建設用地を決定し21年度から2カ年で用地測量や設計を進める。工事は23年度に着手し2カ年で整備する。
想定している施設の概要は、火葬炉4基や告別・収骨室4室、待合室4室、待合ホールの他、外構工事で駐車場やメンテナンス用通路を設ける。また用地の状況や予算に応じて多目的機能も設置することとしている。総事業費は21億円と算定した。
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建通新聞社