本体工事は分離方式 今夏発注 RC造3階2・7千平方b、工期約1年川棚町は現庁舎の解体工事を完了。取材に対し、新庁舎の本体工事を建築、電気、設備の分離方式で、今夏に発注する意向であることを明らかにした。入札方法に関しては、他部署で検討中。入札手続き後、8月中に仮契約し、町議会の9月定例会に議案を提出。9月から10月にかけ本契約を締結したい考えだ。新庁舎建設室によると、本体工事に要する工期は約12―13カ月。新庁舎は鉄筋コンクリート造3階建てで、延べ床面積は2725・79平方bとなる見通しだ。
川棚町によると、建設地は中組郷1518番地1他で、敷地面積は3530・88平方b。実施設計終了段階における規模は、延べ床面積2725・79平方b(1階1133・02平方b、2階1140・69平方b、3階452・08平方b)。建築面積は1329・31平方bとなる見通しだ。基本設計と実施設計はともに褐囓F社設計(長崎市)が担当。2018年4月から基本設計業務に着手。以降、2020年3月末まで実施設計業務を行った。
町は町議会の3月定例会に新庁舎建設に関連する経費を上程。委託料500万円や工事請負費5億5280万円のほか、債務負担行為を設定した。順調なら21年夏から秋頃に新庁舎本体が完成する予定。以後、駐車場を含む工事を行う。外構工事を含めた全体的な工事は22年となりそうだ。
川棚町の現庁舎は1957(昭和32)年に建設され、築後60年以上が経過。耐震化やバリアフリー化に対応していないうえ、庁舎内の壁に亀裂が入るなど老朽化が深刻となっていた。1993(平成5)年から積立てを開始した庁舎建設基金や国の支援措置などを活用。現在地で建替えられることとなった。
新庁舎建設における基本理念は『町民が利用しやすく親しみやすい、安全・安心を築く庁舎』。防災拠点となる庁舎、誰もが利用しやすい庁舎、簡素で経済的な環境へ配慮した庁舎などとしたい考えだ。