七尾市が和倉温泉観光会館(和倉町)に整備した和倉温泉お祭り会館が1日、オープンした。オープニングセレモニーには、関係者ら12人が出席し、青柏祭、石崎奉燈祭、お熊甲祭、能登島向田の火祭の市が誇る「4大祭り」の魅力発信や地域活性化に期待を込めた。
セレモニーで不嶋豊和市長は「市内に人を呼び込み、元気にする一翼を担う施設のオープンとなる。和倉温泉のV字復興が七尾の産業の命。皆で対策を練って、七尾を元気にしていく取り組みを強力に進める」とあいさつし、新型コロナウイルス感染の第2波、第3波を見据えた産業振興に全力を注ぐ決意を見せた。
来賓の杉木勉市議会議長、田中道夫和倉温泉観光協会長が祝辞を述べた。運営を担う「ななお・なかのとDMO」の濱暉元理事長は「大変責任の重い使命をいただいた。これからも気を引き締めて頑張っていきたい」と決意を込めた。その後、不嶋市長ら関係者によるテープカットでオープンを祝った。
お祭り会館は、既存大ホールを展示ホールにリニューアル、高さが10メートルを超える青柏祭の山車「でか山」や石崎奉燈祭の奉燈、お熊甲祭の枠旗の実物が常設展示された。能登島向田の火祭は「柱松明」をバナーで表現した。
巨大スクリーンも設置し、臨場感あふれる音と映像による演出で、迫力ある祭りの雰囲気を疑似体験できる。