2025年日本国際博覧会協会(万博協会)は、万博会場の設計などに関するアイデアの公募について中間報告をまとめた。提案件数は最終的に491団体・1016件となり、このうち会場設計に関しては、ゼネコンや建設関連団体などから計208件の提案が寄せられた。同協会では、ここで出されたアイデアを、今秋に策定する予定の基本計画に反映する考えだ。
募集していた提案テーマは▽会場設計(会場建設・BIM/CIM、運営シミュレーション、天候対策、防災・減災など)▽環境・エネルギー(エネルギーマネジメント、再生可能エネルギー、廃棄物、リサイクルなど)▽会場内エンターテインメント(VR/AR、映像、AI/ロボットなど)▽情報通信・データ(5Gなど次世代通信、サイバーセキュリティ、ユニバーサルデザインなど)▽移動・モビリティ(会場内外移動の最適化、パーソナルモビリティなど)―など。
中間報告によると、会場設計については▽建設、インフラ整備全体を対象としたBIM/CIMの情報プラットフォーム構築▽VR/AR/MRと組み合わせたシミュレーション▽建設や保守・点検の自動化、遠隔管理化▽3Dプリンティング、新素材技術、リサイクルを組み合わせた提案▽暑さ・雨水対策や防災も含めた舗装や排水・貯留システム▽グリーンインフラ技術活用の提案―などが寄せられた。
提供:建通新聞社