千葉市教育委員会教育総務部企画課は5月29日、幕張新都心若葉住宅地区小学校新設に係る基本計画策定支援業務委託の公募型プロポーザル募集要領を公表した。普通教室25教室程度を想定して市が検討している基本的な構想及び計画案について、事業者の持つ専門的な知見・ノウハウを生かし、効率的かつ客観的な基本計画を策定するための支援業務を委託する。履行期限は2020年10月30日、委託料(消費税を含む)の上限は975万7000円。
参加資格は、過去15年(05年4月1日から20年3月31日)の間に国または地方公共団体が発注した公立学校建設の基本計画段階における発注者支援業務(同種業務)の受託実績が1件以上あること。認定コンストラクションマネジャー(日本コンストラクション・マネジメント協会の認定資格者)が複数所属していること等。
審査は客観審査の評価点(配点100点)と企画提案・見積価格・対応(質疑応答)に対する審査員の評価点300点(50点×6人)の合計400点を総評価点とし、240点(60%)未満の提案は不採用とする。
質問書の受付締切は6月5日、参加申し込み書の受付締切は同12日、提案書等の提出締切は同24日で、同30日のプレゼンテーションを経て、7月2日に審査結果を通知する予定。
計画地は、美浜区若葉3丁目に県企業局が所有する、幕張新都心若葉住宅地区の県立幕張総合高校に隣接する小学校・公益施設用地約5・3haの一部。同用地には新設小学校とともに、同市が市立海浜病院に代わる新たな病院(400床程度、延べ約4万u)の建設も計画している。
今回の支援業務の内容は、@基本計画内容の確認(必要教室数・機能など)A敷地条件、関係法令等の確認B平面計画・断面計画方針案の作成C配置計画案の作成(建設予定地に対して校舎、体育館などのブロックプラン案)D概略マスタースケジュール案の作成(市が選定した小学校新設の事業方式に基づき、設計者及び施工者の選定期間、竣工後移転完了までの概略マスタースケジュール案)E概算事業費(面積指標による)の算出F事業方式の比較検討資料に関する助言(市が整理した事業方式の比較検討資料についてのコスト、スケジュールなどの定量的な検討に関する助言)。
一方、市立海浜病院については、本年度当初予算で新病院基本計画策定及び基本設計費として限度額2億円の債務負担行為を設定しており、病院事業のあり方検討委員会の基本構想に関する答申を踏まえて8月に基本構想を策定。そして9月以降に、基本計画・基本設計に着手する予定。