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建通新聞社(中部)
2020/05/29

【愛知】名古屋市 旧西区役所は公共工事で解体へ

 名古屋市西区役所は旧西区役所の敷地活用で、残存する庁舎建物を解体することとした。本年度は解体設計をまとめ、2021年度以降の工事発注に備える方針だ。地域住民の要望を踏まえて、医療や福祉関連の施設導入を目指しているが、過去2度の開発事業者募集が不調に終わったのを受け、更地化による事業者公募を視野に入れているようだ。
 旧西区役所の所在地は、西区押切1ノ801他の2筆に分かれ、面積は約3632平方b。用途地域は近隣商業・商業で、建ぺい率80%、容積率は200%・400%。絶対高31b高度地区。
 同地には区役所庁舎(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ4406平方b)と保健所庁舎(同造地下1階地上3階建て延べ3212平方b)と付属建物(同造平屋64平方b)が存在する。
 開発事業者の募集は、18年10月と19年11月にそれぞれ手続きを開始した。いずれも医療対応型特別養護老人ホームを整備するとともに、事業者提案施設の整備・運営・維持管理を行うことが条件。旧庁舎は現状有姿での引き渡しを条件としていた。
 19年10月の募集では、事業者の応募はあったものの、審査段階で基準を満たしていなかったため、不調になったという。今後は解体に向けた設計を本年度にまとめ、解体工事費の確保を目指す。

提供:建通新聞社