日野町が、平和堂日野店跡地を取得する方針を固めた。町議会や地元商店街などから取得を求める声が出ていた。
現在、兜ス和堂(本社・彦根市)と取得に向けた交渉を進めている段階で、時期は未定ながら、防災機能とともに賑わいを創出できる「ひろば」を主な目的として活用する考えで、詳細は住民を交えた組織を立ち上げ検討する方針。
平和堂日野店は、1982年(昭和57年)1月に、町役場が現在の位置に移転した跡地である同町大窪516の約3500平方bを敷地に、3階建、延約6000平方b規模で開店。2014年(平成26年)4月に同町松尾の国道307号沿いに、同社のフレンドマート日野店を核としたフレンドタウンをオープンした後も、売り場面積を縮小して営業を続けたが17年1月に閉店し、同年5月に解体され、現在は整地、柵で囲われ市街地中心にありながら、通常は人が立ち入れない状態になっている。
日野町議会は、16年9月定例会で地元の日野ギンザ商店街協同組合から提出された「平和堂日野店の閉店に向けた町行政の対応に関する請願」を全員の賛成で採択したが、その後の対応にスピード感が感じられないとして16年12月定例会で、平和堂日野店閉店後の跡地対策を町執行部に求める決議を全員の賛成で採択。
決議は、平和堂日野店の跡地が、旧日野町役場庁舎の敷地で、現庁舎敷地への移転新築に関連して平和堂に売却した経緯を鑑み、跡地についても町が主体として有償又は無償で取得し、早期に跡地利活用の前提となる商店街等の振興計画を示すよう求めていた。
提供:滋賀産業新聞