京都府は、綾部市向田町の農業用ため池の小代呂池の改修に着手する。
受益面積13・8fの小代呂池(綾部市向田町)は、洪水吐の流下能力不足、堤体の余裕高不足により、安定性が損なわれている状況。
破堤による災害を未然に防止するとともに、取水機能の回復による農業経営の安定を図るため、改修に乗り出す。
農林水産省の令和元年度補正予算に係る公共事業の箇所別予算額において、(綾部市)農村地域防災減災事業(小代呂池)に300万円が計上され、事業化が決まった。
中丹広域振興局は、総事業費1億2100万円を投入し、令和2〜5年度の4ヵ年で進める。事業内容は、取水施設改修、洪水吐改修、堤体改修。
堤体に係る法面保護工は工法検討を行い、最も安価となった張ブロックを採用する。
施工時に池内が完全に乾燥する場合は、池の一部を大型土のうで囲むなどして湿潤な環境を維持する。
令和2年度は1320万円の事業費を計上し、詳細設計(実施設計)一式を進める。
なお綾部市は、平成29年度に小代呂池調査設計をサンスイコンサルタント福知山事務所(福知山市)に委託し実施した。