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北陸工業新聞社
2020/05/28

【富山】新理事長に稲葉伸一氏/県設監協が通常総会開く 

 富山県建築設計監理協同組合(藤井均理事長)の第55回通常総会は26日、富山市の同組合会議室で開き、任期満了に伴う役員選挙で新理事長に稲葉伸一氏(三四五建築研究所)を選出した。
 組合員24社のうち、委任状10人と本人14人が出席。あいさつした藤井理事長は、「新型コロナの関係で共栄会との懇親会を中止し、少人数での総会となった。理事長就任は8年前だが振り返ると、共同受注の確保へ、県と市町村に声がけし、特に既存建物の改修や長寿命化を要望してきた。ようやく今年度から、県立高校の長寿命化事業に携われ、非常に良かった」と述べた上で、「新型コロナでは、テレワークなどITを活用した取り組みが各事務所で行われた。組合としてもチャレンジする必要がある。これまでの技術を継続し、新たな世代へどう継承していくか。令和の時代にふさわしい組合のあり方は、新しい世代に託したい。組合の理念である共生、分かち合いの精神を軸に、組合運営をお願いしたい」と話した。
 議事では19年度事業報告、20年度事業計画と収支予算など6議案を原案通り承認するとともに、役員選出を行った。
 今年度の重点目標には、▽官公庁・官公庁に準ずる団体等の受注強化▽公的大型物件への対応▽組合員の資質向上▽監修制度の充実▽建築技術の革新(イノベーション)に関する研究―を引き続き定めたほか、新たにIT技術の積極的活用、省エネ・ZEB施設に関する研究を掲げた。
 また、事業計画では、20年度共同受注目標額を1億5000万円とし、告示98号に基づく共同受注業務精算規約改正の検討、業務プロセス管理の実施およびデータの蓄積、研修会と講演会の実施、福利厚生事業、設計監理業務指名参加申請などに取り組む。
 新理事長に選任された稲葉氏は、「今以上に必要とされる、活気のある組合となるよう精一杯努めていきたい」との抱負を述べた。
 理事長以外の主な役員は次の方々(敬称略)。▽専務理事=中川潔(中川建築設計事務所)▽常務理事=鈴木保二(鈴木一級建築士事務所)【企画調整委員会】▽委員長(執行部)=中川潔(中川建築設計事務所)▽委員(理事)=原英高(建築科学研究所)▽同=中野健司(新建築設計事務所)。

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