親会社の興和(名古屋市中区)などが建て替えを検討しているホテルナゴヤキャッスル(名古屋市西区樋の口町3ノ19)が、9月末で営業を止めることがわかった。興和は2020年3月期の連結決算で、建て替えなどに向けた費用として約40億円の特別損失を計上しており、このうち約13億円を投じて解体するとしている。
建て替えの予定について同社は「具体的なスケジュールは未定」として回答を控えた。
同ホテルは1969年に完成し、これまで名古屋市を代表する老舗ホテルとして営業してきた。国が指示した要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断で「T」の判定を受けたこともあり、2018年には耐震補強を完了させた。規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上11階建て延べ約3万5000平方bで、客室数は200室を超える。
提供:建通新聞社