第3回千葉県湾岸地区道路検討会幹事会と第2回千葉県湾岸地区道路検討会が26日、ウェブ会議形式で行われた。幹事会では、「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画」に関し、多車線の自動車専用道路の計画の具体化の必要性、さらに早期に整備効果を発揮できるよう、まずは高谷ジャンクション(JCT)周辺から蘇我インターチェンジ(IC)周辺ならびに市原IC周辺までの湾岸部においてルートの検討を進める方向性を確認。今後、速やかに計画段階評価手続きに着手する。また、幹事会の上部組織にあたる検討会では、幹事会における確認事項などを踏まえ、規格の高い道路計画の基本方針を策定した。
東京都と千葉県を結ぶ湾岸地域は、商業施設や物流施設などが集中する市街地周辺をはじめ、広範囲にわたり慢性的な交通渋滞が発生。さらに、港湾機能の強化や物流施設の立地などの開発計画に伴う交通需要の増大が見込まれている。
幹事会ではこうした状況を踏まえ、国道357号の渋滞対策を促進するとともに、規格の高い道路として多車線の自動車専用道路の計画の具体化が必要であることを確認した。
規格の高い道路については、早期に整備効果を発揮するため、まずは東京外かく環状道路高谷JCT周辺から京葉道路蘇我IC周辺ならびに館山自動車道市原IC周辺までの湾岸部においてルートの検討を進める。
ルートや構造の検討にあたっては県の三番瀬再生計画との整合性を図るとともに、地域の生活環境に配慮。また、既存の都市計画や県の確保済み用地を有効に活用することとした。
今後は、沿線市だけでなく、広く関係者の意見を把握するとともに、地元への丁寧な説明や意見把握を行うなど地域とのコミュニケーションを図りながら検討を進め、速やかに計画段階評価手続きに着手する。
また、検討会では幹事会における意見交換の内容や確認事項について報告を受けた上で、その内容を踏まえ、規格の高い道路計画の基本方針を策定した。
幹事会の構成員は関東地方整備局道路部、千葉国道事務所、首都国道事務所、県、千葉市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、浦安市、東日本高速道路滑ヨ東支社。千葉国道事務所長が幹事長を務めている。
検討会は国土交通省道路局、関東整備局道路部、千葉国道事務所、県、千葉市、東日本高速道路滑ヨ東支社で構成。座長は関東整備局道路部長。